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越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009(後編)
(前のエントリーの前編から続く)
見た中でも印象に残った作品を紹介します。
【No.210 奴奈川舎「影[ei]/来し方 行く先」】
各家庭に残っている古い写真を集めて窓に焼き直している。選定作業をしている家族の映像もよかったし、近所のおばあちゃんが来て「これ○○さんでねぇか?懐かしいなぁ…」と言ってたのもすごくよかった。
【No.104 「記憶・記録」足滝の人々】
村人のシルエットたち。同じ方向を向いているだけに迫ってくるものがある。今いる人を写しているだけに評価が分かれそう、本当の評価は村人がいなくなった後に出るのかな…。
【No.101 私たちのための庭園】
山の上の特定の場所からのみ見える花畑。アイデアとしてはそこまで新しいものではない気がするが、山を登ってそれを見つけた時の嬉しさは変わらないと思う。
【No.87 還るところ】
集落全体がアートになっていて集落のあちこちに浮かぶ派手な色のバルーンが違和感をありありとアピール。
小さめの体育館の中に設置された3つの赤い巨大なボール(作品名称不明)。なぜ?という思いが先に立つが、中にぎっしりモノが詰まっているだけで何か安心する。
家一軒をアルミホイルでくるんでしまった「銀河荘」。フロッタージュで浮き出された建材のテクスチャにアルミホイルのシワが重なって美しい。作家の過去作品にはお寺をくるんだ「銀閣」もあるとか。
【No.215 脱皮する家】
古民家の床から壁から柱や屋根裏の建材ひとつひとつまで、その表面を丹念に彫刻刀で彫ってある。黒く煤けた表面に彫られた部分から覗く白い地がコントラストとなり、痛々しいようでこれから残りの皮が剥けそうにも見える。
【No.147 関係-黒板の教室】
全ての面やオブジェクトが黒板になっていてラクガキし放題な教室(そういう塗料を吹き付けてある)。机の側面にカバンと帽子を描いた人天才。
【No.134 ポチョムキン】
その名にふさわしい重厚さを感じる作品。迷路のような公園の一番奥に隠されていたマークにどこかほっとした。
【No.38 図鑑採集】
教室の天井にびっしりと並ぶ蝶(作り物)。壮観。
【No.23 もうひとつの特異点】
オフィシャルサイトで最も目立っていた作品。しかしそれだけの存在感はあったと思う。作品の中まで入り込めるのでみんなひと言もしゃべらずにいろんな角度から「人体の輪郭」を見ていた。
【No.12 Wasted】
スタッフの人が「女性は『あーわかる』と言うが、男性はほとんどの人が軽く凹んで出てくる」と言っていた作品。ネタばれ禁止。
【No.8 胞衣 みしゃぐち】
土壁の巨大な古墳のような構造物の周囲を回って中に入ると、中心部は吹き抜けになっていてその外界の光に神聖さや安堵を感じるのはDNA的なものかも。他に誰もいなくて一人で見たのがよかった。

越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009(前編)
2009.09.04 - デザイン/アート, プライベート, マーケティング
前田です。越後妻有アートトリエンナーレ大地の芸術祭2009に行ってきました。
夏前から行こうと思ってはいたもののなかなか行動に移せず、思い切って先週末の日曜日に新潟へ向かいました。1日で数十箇所を回るという強行軍になってしまいましたが、事前にかなり綿密なプランを立てて臨み、見たかったものの8割は見ることができました。
回るときのコツは作品番号をいつでも確認できるようにメモしておくこと。町のあちこちに黄色い案内板が立っていますが番号しか書いてないので見たい作品かどうかをすぐに判断できません。さらに100円で買えるマップは細かい道まで書いてないので、できれば市販の地図に見たい作品の番号と位置をプロットし直しておくとベターです。
今回僕が興味があったのは建物や構造物、ランドスケープ的な作品が中心でしたが、撮った写真を編集したものを掲載しつつ(作品の全体像はぜひ現地で生で見て下さい)、次のエントリーで印象に残った作品を簡単に紹介します。
どの作品も写真撮影OK(少なくとも自分が見たもので禁止というのはなかった)なのはちょっと嬉しい、ただ作品数が多すぎてオフィシャルサイトでも1作品当たりの写真や解説の情報量が少なすぎるのはちょっと…というかかなり残念でした。
写真は撮らなかったけど車で走っていて、田んぼや道端に「あ、あれは作品だ」と分かるものがあったりして本当にそこら中に作品が溢れています。
そして後で気付いたことですが2009年度版公式サイトに載ってない見所もかなりあります。それは過去の大地の芸術祭で作られたものだったり、建物自体が作品だったり、棚田のように元からある観光スポットだったりするためにカバーし切れていないのだと思います。
直島で見てすごく感動して、こっちでも見たかったジェームズ・タレルの「No.63 光の館」を始め、常設として残るだろうと思ったものは見送って今見るべきものを選んだつもりですが、こうして写真整理してるともう1回行きたくなってきた…さらにこのエントリーのために作品名を確認していると事前にチェックしてたのに見逃してしまっている作品も結構ありました。
なのでやはりもう一度…と思ってしまうところがこのイベントの狙いなんでしょうね。雑多な展示という見方もあると思いますが、目的は十二分に達成されていると思います。あわよくば、いつか作品を作って出してみたいとも思いました。
もうあと10日ほどになってしまいましたが時間のある方はぜひ!
(次のエントリーで後編に続く)

森美術館「万華鏡の視覚」展
2009.07.09 - プライベート
前田です。
ちょっと前の話になりますが、森美術館の「万華鏡の視覚」展に行ってきました。最終日だったせいかちょっと混んでました。
ちょこっとその感想など。
カールステン・フラーの『Y』は、フライヤーやウェブサイトのメインビジュアルでも使われている作品。人が多かったのと周囲に置いてある鏡が小さいためか、期待していたほどインパクトは感じなかったかな。
クラウス・ウェーバーの作品『LSDホールの噴水』は、噴水からLSDを溶かした水(?)が出ていて上にはウツボカズラみたいな植物がぶら下がっているという、シュールな作品でした。結構しぶきが飛んでいて「これ、大丈夫か?」と思ったら無害化されているとか何とか書いてありました。
最後の方に展示されていた『人間の存在に関する問答』は中国の迫害からインドに逃れたチベット仏教の僧侶達がお祭騒ぎで問答を繰り返す様子の映像。面白いと言ったら失礼かもしれないけど、その熱気とか気迫がとにかくすごい。DVDとか出てないのかな。
ロス・カルピンテロスの『凍結した惨事の習作』は何となくアーウィン・ウームの作品にインスパイアされたというレッチリのCan’t Stopのミュージックビデオを思い出した。
現代美術はとにかく大型の作品が多くて、日本じゃなかなか常設できる美術館が無いだろうなあと思いました。でも逆に地方とかでやったら名所になるかも?
link: http://www.thedesignium.com/blog/private/1640
autor: maeda comment: 0件
tags: アート, イベント
シャガールとインド美術と伝統工芸と。
先日、東京出張の際に日曜がちょうどフリーだったので、以前美術館のプロデュースをされていた方と会ってあちこちを案内して頂きました。
青山で落ち合い【青山ユニマット美術館】へ。週末に加えて3/31で閉館になるということもあってか賑わう館内をゆっくり見て回りました。上の階から下へ降りていくという展示方法はちょっと面白かったかも。
回ってみて意外だったのは収蔵点数がかなり多かったこと。美術史や画家についてはほとんど中学高校で勉強したレベルの知識しか持ち合わせていなかったのですが…(汗)、印象派から写実主義の画家まで幅広い絵を見る中でそれぞれの画家について細かく解説して頂いたので深く納得しながら鑑賞することができました。
印象派の画家については特にそうですが、結局のところカンバスに描かれているのはすごく曖昧なイメージ、かつニュアンス的なものであり、横に添えられた解説文もあくまで「感じ方、受け取り方の例」を示しているだけで、言ってしまえば観る側にお任せの状態です。
なぜこんな強烈な色なのか?うっすら描かれているものは何なのか?その頃何に傾倒していたとか、妻と死別した、亡命したというような、その画家の置かれていた状況や時代背景といったバックグラウンドを知らなければその絵に込められた感情の1/10も理解できないと感じました。
当たり前と言えば当たり前なんですが、有名だけど何がすごいのか分かっていなかった作品を詳しい人に解説してもらえることの有難みがよく分かりました。
その後は青山墓地を歩いて六本木、ミッドタウン内の【THE COVER NIPPON】へ。見慣れた器があると思ったら会津漆器の【BITOWA】でした。春~夏の間には【会津ネクスト】の作品も展示されるらしく販路拡大に期待ですね。ただ、前に比べて展示品が多すぎてゴチャゴチャし過ぎとのこと。確かに人の多さからするとちょっとな~…。
しかしミッドタウンの同階はセレクトショップがひしめいていて、世界中のデザインアイテムがここで揃うのでは…と思えるほどの激戦区ですね。商品数を増やさざるを得ない事情があるのかも。
その後はさらにヒルズの森美術館へ移動、【チャロー!インディア】というインド美術展を見に行きました。あまり時間がなくてざっと見ただけでしたが、荒っぽいアジアの勢いと泥臭さにテクノロジーを組み合わせたような作品が多くて面白かったです。「チャロー!」とは「行こうよ!」みたいな意味だそうで、一度行ってみたいなあ。
東京出張の最後はアジア随一(?)の電脳市場、秋葉原に行ってメモリやHDDのパーツを買って帰りました;-)

link: http://www.thedesignium.com/blog/design-art/1207
autor: maeda comment: 0件
tags: アート, イベント, 会津漆器
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お金と知識のない学生が努力と根性で作ったもの
from アナリハ
この前の10月・11月に定期的にプレゼンをする事になった。... - 2009.10.27:
- 2009.9.4:越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009(前編)Link
ブログ | The Designium - デザイニウム
from 越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009(後編)
越後妻有アートトリエンナーレ... - 2009.9.4:越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009(後編)Link
ブログ | The Designium - デザイニウム
from 越後妻有アートトリエンナーレ 大地の芸術祭2009(前編)
越後妻有アートトリエンナーレ... - 2009.6.25:若手向けの勉強会企画してみました。Link
[勉強会]みちのくIT会議ってのが福島であったようだ。
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まぁ、タイトルでまとまってしまったけど…。 初めて聞く名前だったので情報を集めてみた。...